幼い頃から通っていたお茶屋さんで、甘酒を頂きました。
乳母車に乗せられて、お詣りの後に必ず立ち寄っていた懐かしいお茶屋さんです。
あの頃は大勧進の横に在って、塀越しにお焚き上げの声明や、お線香の香りとともに、
淡い麹の香りが漂っていたことを今でも覚えています。
今は場所を少し変えて、ご主人夫婦の代も代わりましたが、
先代の写真が掲げられたお店の風情は、今も昔を彷彿とさせています。
お味も、昔と変わらぬ淡~い甘さとフンワリとした風味と香りが優~しく、
細胞の隅々まで、ゆっくりと沁み渡っていきます。
あの頃同伴のメンバーはサマンサ以外はスッカリ入れ代わっています。
淡く甘い味覚と嗅覚と共によみがえる想い出を共有できる者は、もういないのがせつなくなる…
でも、チビさんや幼い姪っ子たちは、幼いサマンサがしてもらったように、あの頃と同じように
普通のご飯茶碗の入れられた、甘く儚いお味の液体を…
チビさんはさすがにそのままで、姪っ子たちは、子供用のお椀に分けて味わっていました😘💕
味覚、嗅覚、視覚とともに刷り込まれたこのシーンを、いつか懐かしく思い出してくれる事を、
どこかで望んでいるサマンサです。
最近は“飲む点滴・飲む美容液”などととりだたされている甘酒ですが、
それも精油同様に、余計な物などが入らない、天然自然の製法による物だからこそです。
でも、昔の人は、そんな事よりも酵母菌による魔法によって生まれる、
優しい甘味の液体をありがたく頂いてきたのでしょうね~💗
皆さんも、お参りのついでにでも、境内のお茶屋さんに甘酒があったら、飲み比べてみては如何でしょうか?
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