春の宵雨

車も途絶えた夜半の雨はひとしきり心に染みる。
家の中で聴く雨音は、外部から守られた空間に身をおく事を意識できて
なぜか嘆息のような深呼吸がでる。
子供の頃から、夜の雨音に耳を澄ますと不思議な安堵感を覚えた事を思い出した。
それは、
未だ小さな子供だった頃、母に添い寝してもらいながら蒲団の中で聞いた音。
母の寝息と雨の音。
幾重にも薄い薄い蜻蛉の薄羽に包まれているような不思議な安心感。
遠い記憶に未だ残る母の懐の匂いさえ嗅覚ではない感覚によみがえってくるようだ。
あぁ、そうかぁ~。
ザァ~ザァ~っと聴こえる雨音は母の胎内で聞いた音なのかもしれない。
生まれて間もない小さな子は、ザァ~という音に反応しては
リラックスし、心なしか懐かしむような動作を示した・・・という話を聞いた覚えがある。
こんな年齢になっても、どこか忘れ得ない記憶があるのだろう。
今夜は懐かしい夢に抱かれて眠れそうな気がするなぁ~(///∇//)
色んな場面があると思うけど、皆さんの雨音は、どんな記憶につながるのかしらニコニコ

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